【石川一雄さんは無実です。ただちに再審開始を】

24歳で逮捕された石川さん(左)。事件から56年が経過し、80歳になった今も無実を訴え続けている。

 事件発生から半世紀以上が経過した今も犯人とされた石川一雄さんは無実を訴えつづけています。他のえん罪事件でも様々な証拠ねつ造が明らかになっていますが、狭山事件でも「万年筆」をはじめ多くの疑惑の証拠が存在しています。私たちは狭山事件のすべての証拠の開示、証人尋問・事実調べ、裁判のやり直しを求めています。

 2010年の三者協議ではじめて証拠が開示され、2020年9月の第44回三者協議までに多くの証拠が開示されてきました。


弁護団は開示された証拠を分析し228点の新証拠を提出し、石川さんが犯人ではありえないことを証明しています。2018年には「獄友」の仲間である桜井昌司さん、菅家利和さんとともに現地調査を行い、石川さんの無実を確信しました。密室の取り調べで「認めれば10年で出してやる」とウソの自白を自供させられた石川さん。自白に沿って問題点を紹介します。ぜひ無実の証拠をご覧いただき、狭山事件の再審闘争へのご支援をお願いいたします。活動内容メディアで取り上げられたものも順次掲載していきます。
 ※このHPに掲載する画像は弁護団提出の鑑定書に掲載されているものも含まれており、無断での転載を禁止させていただきます。


【最新情報】

一日も早く再審無罪を       貝塚で狭山学習会

 部落解放岸和田貝塚市民共闘会議、狭山学習会

部落解放同盟貝塚支部と部落解放岸和田貝塚市民共闘会議共催の狭山学習会が11月13日に貝塚市立ひと・ふれあいセンターでひらかれ約50人が参加した。
 主催者を代表して貝塚支部の北出新司支部長が開会あいさつで「狭山事件が発生してから57年が経過した。解放同盟として最初にこの事件にかかわったのは当時の青年だった。57年間、大きな課題として取り組んできたが、1日も早く無罪を勝ち取るためにも狭山事件の現状と課題について、学習を深めていきたい。」と語った。
 学習会では「狭山事件・部落差別に基づくえん罪事件」をテーマに府連の貝田歩組織部長を講師に、狭山事件の現状と課題について学習をおこなった。
 狭山事件は1963年5月1日に埼玉県狭山市で女子高生が行方不明になり死体で発見された。警察は付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、当時24歳の石川一雄さんを別件逮捕。罪を認めれば10年で出してやると警察に騙され「ウソの自白」を自供させた。
 学習会で貝田さんは、「ウソの自白」をもとに事件当日の足取りを紹介。石川さんを見たという目撃者が一人もいないことや石川さんの指紋が一つも検出されないなどの事実を紹介し「石川さんの無実は明らかであり、2009年から三者協議で190点以上の証拠開示がおこなわれた。重大な証拠の一つでもある万年筆や、被害者と石川さんの筆跡は99.9%違うこと等が、石川さんの無実を証明している。これからは、みなさん市民が一体となった取り組みによる世論構築が重要になってくる。」と訴えた。

重大な証拠の一つでもある万年筆のちがい、筆跡については被害者と石川さんの筆跡が99.9%ちがうことなどがこれまでの証拠開示によって明らかとなった」ことについて学習を深めた。
 南野敬介副支部長より「各組織ごとに要請はがき行動の完遂を」との行動提起の後、部落解放岸和田貝塚市民共闘会議の澤田元博議長より、「先ほどの講演と行動提起でもあったように、第三次狭山差別裁判の闘いは重要な局面を迎えている。狭山要請はがきに取り組み、再審開始に向けた取り組みをさらに強化しなければならない」と閉会あいさつをおこなった。         


石川さんは無実です。  狭山ビラ作成

 狭山事件の確定有罪判決となっている1974年10月31日の寺尾判決から今年で46年を迎えました。10.31市民集会が新型コロナウィルスの影響により中止になりましたが、狭山事件を知らない多くの人へこの問題を知ってもらうために2020年11月に狭山チラシを作成しました。
 チラシには布川事件の桜井昌司さん、足利事件の菅家利和さん、袴田事件の袴田巌さんの姉の秀子さんらえん罪被害者の仲間たちのビデオメッセージを紹介しています。

 これまで開示された証拠をもとに弁護団は石川さんの無実を明らかにする新証拠を提出し続けてきました。無罪を勝ち取るため各地で狭山学習にとりくみ世論を高めましょう。


 狭山事件の確定有罪判決となっている1974年10月31日の寺尾判決から今年で46年を迎えました。10.31市民集会が新型コロナウィルスの影響により中止になりましたが、狭山事件を知らない多くの人へこの問題を知ってもらうために2020年11月に狭山チラシを作成しました。
 チラシには布川事件の桜井昌司さん、足利事件の菅家利和さん、袴田事件の袴田巌さんの姉の秀子さんらえん罪被害者の仲間たちのビデオメッセージを紹介しています。

 これまで開示された証拠をもとに弁護団は石川さんの無実を明らかにする新証拠を提出し続けてきました。無罪を勝ち取るため各地で狭山学習にとりくみ世論を高めましょう。


寺尾判決から46カ年 ビデオメッセージ

 狭山事件で確定有罪判決となっている東京高裁の寺尾正二裁判長が下した無期懲役判決(1974.10.31)から46年を迎える。弁護団は開示された証拠をもとに石川さんの無実を証明する200点以上の新証拠を提出してきた。
 全国各地で狭山事件の学習会開催に合わせて石川さんがビデオメッセージを配信している。
 石川一雄さんは「第三次再審へ向けて元気に力を蓄えている。第三次が最後の闘いと思ってみなさんと共に勝利できるようにがんばりたい」。

 石川早智子さんは「大野裁判長のもと事実調べ、鑑定人尋問をさせ、一日も早く再審開始、雪冤を晴らすための運動が盛り上がるようにお願いしたい」などとのべた。

 

  狭山事件の再審を求めるビデオメッセージを紹介します。

 狭山事件の再審を求める市民の会事務局長でルポライターの鎌田慧さんは「事件から57年寺尾判決から46年悔しい思いをしてきた。再審開始までがんばっていきたい。字を書けない人が脅迫状を書こうと思うかどうか。非識字者の屈折した倫理を全く理解できない。ふつうのエリートには全く分からない。石川さんは獄中で文字を学んだ。字を学ぶチャンスがなかったことも狭山事件をよく示している。人間平等であるという部落解放運動の原点にたち人間に光を求め石川さんの再審開始無罪決定を少しでも早く解決したい」などのべました。

 他にも狭山事件再審弁護団事務局長の中北龍太郎弁護士や布川事件冤罪国賠原告で冤罪犠牲者の会の桜井昌司さん、足利事件冤罪被害者の菅家利和さん、袴田事件冤罪被害者の袴田巌さんと姉の袴田秀子さんがメッセージを寄せています。

 


何としても第三次勝利を   石川さんがメッセージ

 例年なら日比谷野外音楽堂に於いて、寺尾不当判決糾弾の市民集会が開催されている筈ながら、今年は誰も予想しなかった新型コロナウイルスの出現により、狭山に関係する殆どの集会や、現地調査が中止・延期となってしまい、再審闘争も最大な山場での状況だけに、残念でなりません。

 

しかしながら、事件発生から57年、寺尾不当判決から46年になる狭山の闘いを止めてはならないという皆様の不退転の熱意が、各地での、集会や、学習会として継続して闘い続けて下さっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。コロナ禍の中で、対策と工夫を凝らした闘いが進められていると思われますが、私、石川一雄のために結集して頂いた皆様方に、非常に心強く思うと同時に、なんとしても、この第3次再審で勝利して、終結せねばとの思いを強くしています。

 

 一方、狭山弁護団も、第3次再審にかける意気込みと、並々ならぬご努力に、私自身も、それに応えるべく、対応をしています。今は目が悪く、なかなか資料を読むことも厳しくなっていますが、体力維持につとめ、いつでも動ける準備を続けております。

 

 裁判長も変わり、仕切り直しの感はぬぐえませんが、これまで出された多くの無実を明らかにする新証拠があります。
 何としてもこれらの証拠の鑑定人尋問を実現させることが最重要であります。
 鑑定人尋問を実現させて、私が冤罪であることを理解してもらわなければなりませんので、どうか皆さん方も要請はがきや要請行動等、行動を起こして頂きたく、心からお願い申し上げて、私のご挨拶とさせていただきます。

 

           狭山では 伝家の宝刀 下山の 鑑定結果が 動かぬ証

 

2020年10月  狭山支援者各位様

              石川一雄

10.31寺尾判決市民集会は延期 再審開始へ要請はがきを送ろう

 

新型コロナウィルス感染予防にともない、10.31狭山事件の再審を求める市民集会が中止になり、大阪では街宣行動も延期になりました。
 石川さんの再審を求めて何かできないかと考え、鑑定人尋問、再審開始の実現へ向けて東京高等裁判所の大野勝則裁判長あての要請はがきを呼び掛けています。一日も早く再審開始の扉をひらくために支援者の声を裁判長に届けませんか。
 
大阪府連が作成したはがき(右白地)の他に、部落解放墨田区民共闘会議が作成したはがき(左3枚)を紹介させていただきます。
  

 

 はがきの裏面には三者協議によって開示された証拠をもとに石川さんの無実を示す新証拠や石坂啓さんのイラストが紹介されています。
 秋の夜長に再審開始実現へ向けて要請はがきを書いて声を届けませんか。

 

 

要請はがき送付先
●大野裁判長宛て 100-8933 東京都千代田区霞が関1-1-4
東京高等裁判所第4刑事部 裁判長 大野勝則様

 

●東京高等検察庁宛て 100-8904 東京都千代田区霞ヶ関1-1-1 東京高等検察庁 御中

 



新裁判長で初の三者協議 鑑定尋問、再審開始へ英断を

  第44回三者協議が925日に東京高裁でひらかれた。大野勝則裁判長が就任し初の三者協議となり、再審を求め43年以上も経ち、鑑定人尋問、再審開始へ裁判長の英断が求められる。

 弁護団は、9月23日に新証拠と再審請求補充書として福江鑑定人による「筆跡鑑定の従来法と新鑑定法について(所見)」「コンピュータによる筆跡鑑定法について(解説)」と題した2通の書面を提出した。

2018年1月15日に裁判所へ提出した福江鑑定書は犯人が残した脅迫状の筆跡が99.9%の確率で石川さんと別人のものだと科学的に証明した。

  弁護団はコンピューターを使って筆跡鑑定を研究する東海大学(当時)の福江潔也教授に鑑定を依頼し犯人が残した脅迫状でくり返し使われていた「い」「た」「て」「と」の4文字を石川一雄さんの筆跡と比較したところ、脅迫状の筆跡と石川さんの筆跡は形が大きくずれていて、99.9%の確率で別人のものだと考えられると証明した。

その後、検察官弁護団とも反論を繰り返し、昨年10月に検察官が福江鑑定の手法によって筆者が同一化か否かを判断することは適切でないと反論した。

 そのことに対して今回弁護団が提出した補充書は、検察側の意見書が「限定的なデータベースに基づく」「問題がある」とくりかえすだけで、何ら具体的に批判していないこと、福江鑑定の「コンピュータによる筆者異同識別」の手法は、2005年に法科学技術学会で発表されて以来、学会発表論文などにおいて科学的根拠があることが示されており、特許も取得されていることなどを指摘した。

  脅迫状と石川さんの筆跡のちがいはコンピュータを使わなくても誰が見ても明らかで、警察側の鑑定のデタラメさがあらためて証明された。

 検察官は、寺尾判決が有罪の根拠の一つとしたスコップに関して、元京都府警科捜研技官である平岡鑑定人が、死体を埋めるのに使われたものとも、I養豚場のものとも言えないことを科学的に指摘した平岡鑑定等について反論する意見書を7月に提出。弁護団は証拠をもとに全面的に反論する予定。

 次回三者協議は12月下旬に行われる。

 



えん罪が晴れると確信している  石川さんビデオメッセージ

 2020年夏、コロナ禍の影響により、全国各地で狭山事件の差第三次再審をもとめた活動や集会に石川一雄さん、石川早智子さんが参加できない状況が続いていることを受けて、石川さんのビデオメッセージが部落解放同盟中央本部HPにUPされたので紹介します。

 

石川一雄さんは「狭山事件はみなさまの支援があってこそえん罪が晴れると確信しながら焦ることなく一歩一歩勝利するのみ。えん罪が晴れるまでご支援をおねがいしたい」。

 

石川早智子さんは「このような状況でも全国各地で狭山再審を求める活動が続いていることに感謝している。大野裁判長になんとしても鑑定人尋問させるため日々闘い続けている。最後のチャンスかもしれない第三次再審にこころから支援をお願いしたい」などとのべられていました。


袴田事件クラウドファンディングで呼びかけ

 石川一雄さんと同じくえん罪の濡れ衣を着せられた袴田巌さんは84歳を迎え、現在も最高裁判所で審理中です。一日も早く無罪を勝ち取るために袴田事件の再審請求活動へクラウドファンディングを募っています。54年前に逮捕された日の8月18日からスタートしたこの活動は、スタートして11日後に目標額の1000万円を突破し、10月16日の終了までに次の目標額2000万円の達成を目指しています。多くの支援を募っています。

 

支援方法
① WEBサイトから https://readyfor.jp/projects/free-iwao
② ゆうちょ銀行 記号番号00810-3-138179 口座名義 袴田さん支援クラブ
③ ゆうちょ銀行以外から振り込みの場合 ゆうちょ銀行 089支店 当座0138179 口座名義 袴田さん支援クラブ


nhk etv特集「雪冤~ひで子と早智子の歳月」が放送されました

 袴田事件で死刑囚とされた袴田巌さんの姉のひで子さんと狭山事件で犯人とされた石川一雄さんの妻、早智子さんは家族の無実を信じ、全国各地を飛び回り再審を求めています。2人を紹介したドキュメント番組が2020年7月18日に放送されました。映画「SAYAMA見えない手錠をはずすまで」の金聖雄監督が制作を担当されています。無実を勝ち取るために長年声を上げ続けてきた2人の闘いが収められています。

 見逃した方はNHKオンデマンドのホームページで購入することができます。
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「雪冤(せつえん)」とは、罪を晴らし潔白を証明すること。愛する人の雪冤のため、人生をかけた二人の女性がいる。2014年の再審決定で半世紀ぶりに釈放された袴田巌さんの姉、ひで子さん。そして、「狭山事件」の殺人犯として無期懲役となった石川一夫さんの妻、早智子さん。二人は姉妹のような絆で結ばれ、裁判のやり直しを求める闘いを続けてきた。どんな時でも明るく気丈な二人。司法の重い扉に挑む苦難と覚悟の歳月を追う



新証拠は226点に   第43回三者協議

第43回三者協議が2020年6月18日に東京高裁でひらかれました。

 

検察官は三者協議に先だって、弁護団が提出した下山第2鑑定など万年筆に関する新証拠に対する反論を提出。下山第2鑑定について、科学的な反論ではなく、推測と可能性を積み重ねて、発見万年筆のインクと被害者が使用していたインクの違いをごまかし、確定判決や第2次再審の特別抗告棄却決定の判断の通りであるとのべているだけです。弁護団は、再反論する予定です。

 

 被害者の使用していたインク瓶が2013年7月に証拠開示され、そのラベルをパイロット社に確認し、インクは当時販売されていたジェットブルーインクでクロム元素が含まれることがわかりました。

 

下山鑑定人は、蛍光X線分析装置を検察庁に持ち込み、2016年10月に証拠開示された発見万年筆で書かれた数字のインク、被害者が事件当日の授業で書いたペン習字浄書のインク、被害者が使用していたインク瓶のインクの元素分析をおこない、ペン習字浄書や被害者のインク瓶のインクからは、クロム元素(Cr)が検出されましたが、石川さん宅で発見された万年筆で書いた数字のインクからは、鉄元素(Fe)が検出され、石川さん宅で発見された万年筆は被害者が事件当日まで使っていたインクの成分とちがうことが科学的、客観的に明らかになりました。

 

石川さんの自白通りに被害者の万年筆が発見されたとして有罪の根拠とした確定判決には合理的疑いが生じており、早期に再審を開始すべきです。

 

 

弁護団は、2020年6月15日付けで再審請求補充書と新証拠1点を提出。石川さんの自白後におこなわれた7月1日の捜索報告書が第三次再審で証拠開示されました。

腕時計は、7月2日に民間人が散歩中に気づいて発見したとされていますが、警察は、それ以前に6月29日、30日の2日間にわたって捜索をおこなっていました。

 

捜索した範囲が図面上に記載されており、腕時計発見場所も捜索範囲内であったことが明らかになりました。しかも、捜索に従事した警察官らの証言などから十分な捜索体制であったことも明らかです。警察官らの捜索で発見されず、その後に民間人が「散歩中にチラッと見えたので発見した」という経過は明らかに不合理・不自然であり、腕時計発見は自白の真実性を補強するとはとうてい言えない、秘密の暴露にはあたらないと主張しています。

次回の三者協議は9月下旬におこなわれる予定です。石川さんの無実は明らかです。第三次再審請求でなんとしても再審開始決定を勝ち取らなければなりません



今年中に再審の扉を       激励はがきが届きました

 えん罪狭山事件のホームページは、石川さんが有罪とされた一つ一つの証拠をもとに不自然な点を紹介し、狭山事件を知らない若い世代をはじめ多くの人へ石川さんの無実を届けたいという思いでスタートし、これまでのアクセス数は18000件を超えています。
 その思いが通じたのか、先週(2020年6月)、府連事務所に千葉県在住の方から激励のはがきが届きました。そこにはこのサイトを素晴らしいと言っていただき「これを機により多くの人が狭山事件に関心を持ってくれるよう願っています」と書かれていました。
 その後、はがきに書かれたメールアドレスへ連絡をとり、このホームページと解放新聞大阪版に掲載する許可を得ることができ「石川さんの再審の扉をぜひ今年中にも開きたい」、「皆様も、検察の態度には歯がゆい思いでいらっしゃると思いますが私のように、遠くからでも、石川さんや石川さんへの支援活動に声援を送る者がこの社会には多くいること、あたまのすみにとどめて頂ければ幸いです」と言っていただきました。
 小さなことからコツコツととりくんできたことが遠く千葉にまで届いていたことを知り大変感動した次第です。日々更新を重ねていこうと思いました。 
 

再審開始すれば無実は明らか 支援者へチラシを配布

 1963年5月23日に石川一雄さんが不当逮捕されてから今年で57年を迎えます。大阪4か所で予定していた狭山街宣行動と5月22日に予定されていた狭山市民集会は新型コロナウィルスの影響により中止になりました。石川さんからいただいたメッセージの紹介と狭山事件を再学習するためのチラシを作成し支援者へ配布しましたので紹介します。


第42回三者協議 検察は今回も万年筆インクの反論できず

 2020年3月19日、東京高裁で第42回三者協議がひらかれました。

 

検察官は三者協議に先だって、弁護団が提出した法医学鑑定(殺害方法、血液型)に対する反証を提出しましたが、そのほかの今後の反論の提出について、つぎのように述べました。

 

1、下山第2鑑定については、当時のジェットブルーインク(クロム元素を含むジェットブルーインク)が入手できなかったので、実験などはおこなわず、検察官の反論の意見書を提出する。弁護団が提出した原・厳島鑑定(心理学実験にもとづいて万年筆の発見経過が不合理であることを指摘した鑑定)に対する反論とあわせた意見書として、5月中に提出する。

 

2、スコップに関して弁護団が提出した平岡第2鑑定に対する反証を提出する。次々回の三者協議をメドに提出する。

 

3、そのほかの論点についても記録を検討し、反論、反証が必要なら随時提出する。

 

 弁護団は、検察官から反証、反論が提出されれば、再反論することにしています。

 

 また、現在準備中の新証拠として、3次元スキャナを用いた計測にもとづく足跡鑑定、コンピュータによるデータ分析の手法を用いた取調べテープ分析鑑定、福江鑑定人による第2意見書を、5~6月に提出する予定であることを裁判所に伝えました。そして、その後、事実調べ(鑑定人尋問)を請求することも伝えました。

  弁護団は3月3日付けで手ぬぐいについて、再審請求補充書と新証拠1点を提出。被害者を縛っていた手ぬぐいは米穀店が得意先に配ったうちのひとつでした。事件直後の捜査で石川さん宅にある未使用の手拭いを警察官が現認し、その後、警察に提出されています。これで、犯行に使われた手拭いは石川さんの家のものではないことになるはずですが、検察官は「義兄宅または隣家から都合を付けて提出した」と主張し寺尾判決はそれをうのみにして有罪の根拠としました。

 

今回の補充書で弁護団は、有罪判決の認定は結論ありきの推測を重ねたもので、開示された捜査資料など、これまで提出した新証拠を総合的に見れば有罪判決に合理的疑いが生じていると主張しました。


狭山市民集会・街頭行動が中止になりました。
下記日程で集会、街頭行動が行われる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響により中止することが決定しました。

●石川さん不当逮捕57年再審要求市民集会(中止)

日時・2020年5月22日(金)13時

場所・東京・日比谷野外音楽堂

●駅頭街宣行動(中止)

日時・2020年5月19日(火)18時半から

場所・阪急豊中駅、近鉄布施駅、南海堺東駅、難波高島屋前



「万年筆は偽物」高橋弁護士が解説

 

部落解放地方共闘全国交流会の二日目、2019年11月19日に狭山学習会と現地調査がおこなわれましたので紹介します。

 

  狭山事件のいま~下山鑑定を中心に~をテーマに狭山弁護団の高橋俊彦弁護士が講演をおこないました。

 

石川さん宅で発見された万年筆が、被害者の万年筆ではないことを証明した下山第二鑑定が2018年に新証拠として提出されましたが、検察は一年以上が経った今も反証できずにいます。

 

万年筆の発見方法もおかしなてんが多く、二度の家宅捜索で発見されなかった万年筆は3度目の家宅捜索で発見されました。(いつも玄関から入っていた警察官はその時はなぜか万年筆が発見された鴨居がある勝手口から直接入っていくなど不審な点が多くありました。)

 

 弁護団はインクで書かれた文字を分析したらどうなるかと考え、絵画や文化財などの顔料や資料を蛍光X線分析している下山進・吉備国際大学名誉教授に鑑定を依頼。検察庁へ閲覧手続きを申請し、検察庁へ蛍光X線分析装置を持ち込み保管されている証拠品①被害者が使っていたパイロット製ジェットブルーインク➁友人が持っていたブルーブラックのインク③事件当日被害者が書いたペン習字④石川さん宅で発見された万年筆で被害者の兄が書いた数字⑤被害者が立ち寄ったときに補充したとされる郵便局のインクを分析しました。分析結果では特徴がある元素として①と③にはクロムが➁、④、⑤には鉄が検出されました。発見された万年筆が被害者の万年筆であったとは言えないことが証明できました。

 高橋弁護士はそれが証明できたときの様子を紹介し「バンザイしたい気分だったが検察の職員もいる中で飛び上がることができなかった」などと語り、3度目の家宅捜索で発見した経過は誰が見てもねつ造でしかないが再審ではその主張を証明していかなければならなかった。立証がどこまでできるか厳しく、下山第二鑑定は別の視点から科学的に証明できた。分析は誰がやっても同じ結果しか出ず、検察がどんな反証をしてくるのか想像がつかないなどとのべました。

 

  2部では密室の取り調べでウソの自白に追い込まれた石川一雄さんの自白に沿って駅前から犯行現場とされた場所などへ現地調査をおこないました。

 狭山事務所へ到着すると石川一雄さん早智子さんが出迎えてくれ、石川さんは「来年こそは切磋琢磨に闘っていく。一日も早くえん罪が晴れるよう今後ともさらなる支援をお願いしたい。」などとあいさつしました。

 

 

 



再審開始を 高検高裁へ請願行動

 

今から45年前の10月31日、東京高裁で寺尾裁判長は石川さんの無実の訴えと数々の証拠を無視し、無期懲役判決を言い渡した。この判決が最高裁で確定し石川さんは今も無実を訴え続けている。

 

 20191031日に日比谷公園で狭山事件の再審を求める市民集会がひらかれた。

 

その前段集会に80人ほどの支援者が駆け付けた。石川一雄さんはあいさつで「私たちの闘いも忍耐の限界がある。第三次再審で何とか決着させたい。不退転の決意で闘っていく。楽観せずに石川一雄のためにこれからも応援していただきたい」とあいさつ。石川早智子さんは「この秋から春の闘いは今後の石川一雄の人生に希望を持って生きていけるか瀬戸際の重要な時期。10.31を闘いぬいていただきたい。」と支援を呼び掛けた

 

 

   東京高裁、東京高検で代表者20人が請願行動をおこない、東京高裁前で石川早智子さんが「45年前の寺尾判決が下される日に東京拘置所を出るときに石川一雄はいつでも出れるように荷物をまとめておくように係員から言われたという。誰もが石川の無実、無罪を信じていたことがわかる。思いもかけぬ有罪判決が下された。いくつもの新証拠を見れば無実であることは明らか」などとのべた。

 



寺尾不当判決から45年 一日も早く再審無罪を。

 

   日比谷野外音楽堂でひらかれた狭山事件の再審を求める市民集会でミュージシャンのうじきつよしさんがオープニングを飾った。

 

 

 石川一雄さん、早智子さんのあいさつを紹介する。

 

 石川さんは「今から45年前の今日、寺尾裁判長は無期懲役という不当判決を下した。東京拘置所を出るとき(係員も戻ってくると予想していなかったが)寺尾の不当判決によって拘置所へ戻り現在に至っている。自分の信念を曲げずに今日まで来た。新証拠によって(証人尋問をおこなえば)私の無実が明らかになるはず。これからも忍耐強くたたかっていきたい」などとのべた。

 

 

 早智子さんは「刑務所の中で看守から文字を学んだ一雄さんは自分の置かれている状況を初めて知り、怒りに震え眠れなかった日々があった」とのべ当時の短歌を紹介し、「何度も何度も絶望に淵から這い上がれたのは多くの支援の方のおかげ。今80歳。石川の喜びは書くことと読むことだったが今は目も耳も不自由になっている。えん罪が晴れたら夜間中学校に通うことが夢を持ち続けている。再審の門をひらかせ勝利しない限り、石川の見えない手錠を外すことができない」とのべ支援を呼び掛けた。

 

  えん罪被害者の布川事件の桜井昌司さん、足利事件の菅家利和さん、袴田事件の袴田巌さんの姉の秀子さんも駆け付けた。

 

 狭山弁護団に新たに元検事の壬生隆明弁護士が加わりあいさつで「正しいことを実現させるため誤った裁判を正していきたい。一人の法曹人として良心に従い皆様とともにえん罪を晴らしていきたい」とのべた。

 

 集会終了後、東京駅近くまで一時間かけてデモ行進をおこなった。

 

 

 



無罪勝ち取るまで闘い抜く 住吉で学習会

 

 狭山学習会が住吉住宅集会所で10月29日にひらかれ34人が参加した。部落解放同盟住吉支部と浅香支部、大阪市職員組合住吉支部、大阪市教職員組合に支部で構成する住吉「狭山」解放共闘が企画した。

 

 

 

 狭山事件について部落解放同盟大阪府連の高橋定副委員長が講演をおこない、事件当時、被差別部落に焦点をあてて捜査が進められていったことや当時の新聞記事には「悪の温床」などと部落差別による偏見、差別に満ちた記事があふれていた。第三次再審で実現した三者協議によって開示された証拠をもとに200点以上の新証拠などを紹介し、再審無罪を勝ち取るまで共にがんばろうなどとのべた。

 

 

 

 二部の共闘交流会では地元住吉支部で長年狭山運動を続けてきた梶川さんが参加。梶川さんは事件のあとすぐに「これは遠い狭山の石川君ひとりの問題じゃない。私らの息子の問題や」と50年以上前から石川さんに手紙を書いたり署名運動にとりくんできた当時をふりかえり、「一緒にとりくんできた婦人部(現在は女性部)の仲間はもう二人しか残っていない。若い人たちが狭山にどうとりくんでいるのかを聞きたくて参加した」とのべた。無罪を勝ち取るまで地域で狭山事件にとりくんでいくことを参加者一同で確認した。

 


「万年筆は偽物」ビラ入りティッシュが完成

 世の中では天皇の即位のため休日を迎えた10月22日…そんなときにこそ部落差別によってえん罪事件にまきこまれた石川さんの再審開始へ向けて狭山街宣行動にむけたとりくみを展開しています。

 10月25日に開催する府内5か所へ街宣行動で配布するビラいりティッシュを12000枚完成させる予定です。

 「万年筆は偽物」だと証明した証拠に対して反論すると言いながら一年以上も反論できずにいる検察について紹介しています。


不屈の精神で闘っていく

 拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会が2019年9月19日に東京・部落解放同盟中央本部でひらかれました。
 三者協議によって開示された190点を超える証拠をもとに弁護団は211点の新証拠を提出。石川さん宅で発見されたとされる万年筆と事件当日に被害者が万年筆で書いたインクなどを分析した結果、別のものであることを証明した下山鑑定に対して検察は反証すると答えたものの、1年以上も反証できずにいます。
 石川一雄さんはあいさつで「来年6月に退官される後藤眞理子裁判長が再審開始、証人調べをしていただき、細かく見ればえん罪は明らか。全国各地でとりくみを重ねていただき感謝している。これからも不屈の精神で闘っていきたい」とのべられました。
  寺尾判決から45年を迎える10月31日に日比谷野外音楽堂で狭山市民集会がひらかれます。積極的な参加をお願いします。


中山武敏弁護士「人間に光あれ」出版記念会INOSAKA

狭山事件の主任弁護人である中山武敏弁護士の自伝「人間に光あれ 差別なき社会をめざして」の出版記念会inOSAKAが大阪市のホテルでひらかれ、中山弁護士の家族や石川一雄さん、小林節さんや支部、HRCビルに所属する関係団体や組合などから75人が参加しました。

 

 

 

 

 中山先生は、被差別部落に生まれ育ち、夜間高校、夜間大学で苦学して司法試験を突破し、弁護士となられてからは、人権を守るためのさまざまな活動にかかわってこられました。本書は狭山事件とのかかわりや裁判闘争についても書かれています。

  記念会でご挨拶された方々のメッセージを紹介します。

石川一雄さんは拘置所にいた時に中山弁護士の父親が何度か面会に来てくれて刑務官に頭を下げるなと起こられたエピソードを紹介し、「中山先生のおかげでこのように元気に闘えている。申し訳ないのはこんなにご尽力いただいたのに無実を勝ち取れないこと。これからも狭山にとりくんでいただきたい」。早智子さんは「先生は狭山の闘いやあらゆる差別をなくし人権を守る中心にいる。厳しい闘いが続くが一日も早く再審開始を目指してこれからも元気でいてほしい」。

 小林節弁護士は「40を過ぎた時から自分で正しいと思うことを言うべきときに言えなかった悔しさがあった。ある時から、殺されてもいいから一度自分で正しいと思うことを言いきって死にたいと決意した時に中山先生と出会った。苦労の中勝ちぬいたから、私の知る限りこんなに怖い人はいない。この人に大事にされたらこんなに温かい人はいない。中山先生みたいに強い人になりたいし、優しく人を支える人になりたい。自信を持って生きていきたい。中山先生との出会いが私の転機となった」。

 

 

 中山弁護士があいさつで「本書は小林先生の発案で出版することができた。私にとっても宝物のような本ができご尽力に感謝している」とのべ、拘置所からの石川一雄さんからの手紙を紹介し「胸を強く揺さぶられ私の弁護士としての原点になっている。本を読み終えた読者から『狭山事件が今までよくわからなかったが本当にえん罪だと思う』などの感想が届いた。人生の中で多くの素晴らしい出会いに恵まれた。社会の根っこから差別撤廃をめざしてこれからも歩き続けたい。懐かしい顔に出会えた。みなさんの友情に感謝している」とお礼の言葉をのべた。

 



無実を叫び56年。来年までに最終意見書を提出。

 

 狭山事件の再審を求める市民集会が5月23日に東京の日比谷野外音楽堂でひらかれました。

   狭山事件を知らない多くの人へ事件を知ってもらい、えん罪を求める世論の声を高めるために、23日の朝日新聞東京版一面に意見広告を実施。静岡県から青森県まで370万部の発行部数です。今後の方針として証人尋問事実調べを求めて最終意見書を来年までに提出する予定です。

 

 基調提案で片岡明幸さんは日本維新の会の長谷川豊・参議院比例区候補者が部落差別発言をおこなったことにふれ「部落を犯罪のプロ集団という人間に参議院に立候補する資格はない。56年前にもこのような部落に対する誤った認識で狭山事件がおきた。それが半世紀以上たっても未だにこのような発言が出ることが狭山事件の大きな背景にある。狭山事件は部落に対する差別をなくしていく闘い」と支援を訴えました。 

石川さん、早智子さんのあいさつを紹介します。

石川一雄さん

今年こそ本当にえん罪を晴らしたい。証人調べを実現するべく命をかけてがんばっていきたい。今後も運動を展開していくが、私は80歳になった。これからが私の第二の人生。それに向かって前進していきますのでこの三次で勝ちますように支援をお願いしたい。

 石川早智子さんは狭山意見広告が朝日新聞に掲載されたことについてお礼をのべたあと先々週にひらかれた徳島の全国女性集会の分科会で和歌山の女性からの報告を紹介。

  1973年に石川さんに手紙を送り忘れていたころに石川さんから原稿用紙4枚にいっぱい文字が書かれた手紙を受け取りそこには「なにより勉強するということは人のためでなく自分自身の力。和歌山から応援してください」と書かれていて石川さんを励まそうと送ったのに逆に励ましてくれたと46年前の手紙を大事にもってくれていた。

  早智子さんは、「石川の闘いが多くの人を影響した。えん罪はあってはならないことだが獄中で文字を取り戻し多くの人に出会えて心が豊かになった」とのべ、狭山事件について「多くの証拠が出された。今がいかに重要であるか、裁判所を動かすのは一にも二にも世論の喚起が必要。さらなる支援をお願いしたい」と呼び掛けた。

 

 

前段集会では、70人以上の支援者が参加しました。

 

石川一雄さんはあいさつで「いよいよという気持ちがあるが楽観してはいけないと自分自身に戒めてこれからも皆さん方のご支援とともに闘っていきたい」と支援を訴えました。再審開始を実現させるべく参加者全員で団結がんばろうとおこなったあと、東京高等裁判所、東京高検へ要請行動を展開しました。

 



 5月23日付朝日新聞(東京版)に一面の意見広告に掲載されましたので紹介します。
 

 


現地調査で無実を確認

 

 狭山事件の再審を求める市民集会の翌日、2019年5月24日に現地調査をおこないました。5月なのにカンカン照りの猛暑のなか、中央本部の安田さんの案内で石川さんの自白に沿って事件現場を歩きました。事件から56年が経過し、かつてそこにあった雑木林、桑畑だったところが今はマンションや一戸建てが並ぶ住宅街に変わっていました。風景がちがうと現地調査はわかりにくいのではという不安もありましたが、事件当日に石川さんが歩きはじめたとされる駅からの時間から出会い地点までの距離や時間、被害者の女子高校生が学校から出て出会い地点につくまでの時間をくらべてみるとおかしな点だらけでした。

 最後に石川さん宅を再現した鴨居をのぞき、参加者は「2度の家宅捜索で万年筆は本当に見つからないわけがない」と石川さんの無実を確信しました。

 

 

安田さんは最近新証拠として提出した心理学鑑定を紹介。

 

狭山事件の予備知識がまったくない12人の大学生に警察官のマニュアルに沿って家宅捜索のやり方を説明。お勝手場の中に万年筆、ボールペン、腕時計、財布、ノートを隠し探してもらうと30分以内で全員が発見できた。

 万年筆の発見経過に矛盾点が多く、裁判で弁護士が指摘したが裁判所は「鴨居は背の低い人には見えにくい」と有罪根拠としている。心理学者は「この実験をもとに警察が家宅捜索で見逃したということは考えられない」と鑑定書を提出しました。

 初参加の青年からは「事件があるということは知っているが初めて現地に出向き説明を聞いていくととらえ方が違い、本当にやっていないことがわかった。一人でも多くの仲間に声をかけていきたい」などとのべました。

 

 



石川さんは無実 ビラを作成



再審開始を求め、メーデーで訴え

 第90回大阪地方メーデーが4月27日に大阪城でひらかれ、狭山事件の再審実現を求める街宣行動をおこないました。
 メーデーは、アメリカの労働者が待遇改善をもとめて1886年5月1日にデモなどをしたのが起源です。狭山事件が発生したのが5月1日とおなじことから毎年街宣行動をおこなっています。
 道行く人に「狭山事件の再審を求めています」と呼びかけると通り過ぎたあとに戻ってきてチラシを受け取ってくれる方がいたり関心を寄せてくれる方が多くいました。
 早いこと解決ができるように今後も活動を続けていきます。




 狭山事件の再審開始を求める意見広告が10月28日付の朝日新聞大阪本社版に掲載されました。
 不当判決から44年目の10.31にむけて企画したもので、石川さんと同じ「獄友」、布川事件の桜井昌司さん、足利事件の菅家利和さんのふたりが石川さんとともに狭山事件の現地を歩き、「自白」の矛盾を実感する記事を中心としてじっくり読んでいただければ狭山事件の真実がわかる内容となっています。





現地調査で石川さんの無実を確信

 狭山現地調査を2018年17日に実施し、石川一雄さんの自白に沿って事件当日に被害者と出会った地点や犯行現場とされた場所などへフィールドワークをおこないました。
 石川さんの有罪を裏付ける証拠はなく、不自然な点が多く、どう考えても石川さんは犯人じゃないことを確信しました。

 

 フィールドワーク終了後、集会場所へ移動し石川一雄さん早智子さんと交流を深めました。

 事件当時、身代金の引き渡し場所へは兄の六造さんの地下足袋をはいてとりにいったことになっていますが、石川さんの足のサイズは25センチで兄は23,5センチと兄よりも大きく、兄の地下足袋を履くことができませんでした。

 石川さんは「2年前に同じサイズの地下足袋をはいてみたが履けなかった。裁判所に保管されている地下足袋を履けば事実がわかるはず」とのべました。
 石川さんは袴田事件で再審開始決定が取り消されたことについて「袴田事件は誰もが勝つと思っていた。裁判長が判断する当日に布川事件の桜井昌司さん、足利事件の管家利和さんとともに書いた「検察の抗告を棄却する」幕を作り掲げる予定だった。1974年の寺尾判決を受ける当日も多くの人が100%無罪だと信じていたがあのような判決になってしまった。袴田事件も有罪な証拠が出されているが裁判長は権力に向いてしまった。狭山事件でも無実を証明できる証拠がいくつも出ている。一刻も早く糾明のための裁判をひらいてほしい」と支援を訴えました。

 「一日3万歩もあるいている。元気な間に集結させたい。多くの団体が現地調査に出向いてくれて無実を確信してくれている。完全な無実が証明されるように今後も声を上げ続けていきたい」などとのべました。

 





署名活動のお願い

 現在、狭山事件の公正な裁判ー事実調べ・再審開始を求めるために署名活動をおこなっています。2017年1222日に裁判長が交代し、新しく後藤眞理子裁判官が就任しました。下記アドレスをクリックすると後藤裁判長宛の署名用紙が表示されます。印刷していただき、多くの人へ署名を呼びかけてください。

 三者協議で開示された証拠をもとに弁護団はこれまで多くの鑑定書を提出してきました。それらをもとに事実調べをおこない再審開始実現を求めるためにも高裁高検への要請はがき行動や、後藤眞理子裁判長宛の署名行動を各地で展開しましょう。

 

http://www.hrn.gr.jp/wp-content/uploads/2018/01/fcda0f3b603d2562563228628422e71f.pdf